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舩越旭弘石材店 お墓の話

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そもそもお墓とは

お墓とは、亡くなった方を弔うためのご遺骨の収蔵場所です。厚生労働省による「埋蔵法」にもとづいて、定められた墓地に建てられた塔や石碑をお墓と呼ぶこともあります。日本では「お墓を建てる」または「代々継承しているお墓にご遺骨を収蔵する」ことが一般的ですが、これはあくまで長い年月のあいだに定着した独自の習慣であり、義務ではありません。宗教との関連性もないので、外国ではお墓を建てるという行為そのものが存在しないこともあります。例えば、国民の9割以上が仏教徒であるタイでも、火葬後は海や川への散骨が主流で、お墓という形でご遺骨を残すことはありません。お墓を建てるか否かは個人の自由であるにもかかわらず、日本人の多くがお墓を求めるのは、「ご遺骨を埋葬する場所」という物理的な役割以上に、日本独特の風習と考え方にもとづく精神的な役割があるからです。
日本には年に2回、「春分の日」と「秋分の日」をそれぞれ中日とする前後7日間の「お彼岸」に、お墓参りをする風習があります。そもそも、彼岸とは仏教用語で「この世から見た向こう岸」、つまり極楽浄土や煩悩を脱してたどり着く悟りの境地を指す言葉です。お彼岸にお墓参りをするようになったのは、そうした仏教用語の持つ意味合いと、日本人の心に根づいた先祖供養の精神が結びついたからだと考えられます。こうした事情を背景に、日本人にとってのお墓は、下記に挙げるような精神的な役割を持つようになりました。

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お墓を通じて故人をしのぶ

「亡くなった方の魂が宿る」とされるお墓は、残された方が故人様を想い、その冥福を祈るためのシンボル的な存在です。次第に薄らぐ「故人と過ごした記憶」を確かめ、つながりを確認できる心の拠り所として、ご遺族を支えています。

家族のきずなを再確認する

お墓参りは、ともにお参りをする家族との関係を見つめ直し、自分の命が大切に受け継がれてきたものであることを再確認する機会でもあります。最近では、家族が先祖を重んじる姿勢を子供たちに見せることが、情操教育に役立つとしてお墓参りという文化が見直されています。

ご遺族が気持ちを整理できる

大切な方を失ったという喪失感は、簡単に癒えるものではありません。故人を身近に感じられるお墓に手を合わせ、出来事を報告したり悩みを相談したりすることで、ご遺族は少しずつ気持ちを整理し、その死を受け入れることができるようになるのです。

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お墓事情の移り変わり

現在のお墓の形が定着したのは、火葬が浸透した大正時代以降、少しずつ霊園や墓地が作られるようになってからです。さらに、昭和30年代の高度経済成長期になると、地位や権力に関係なく、庶民でも気軽にお墓を建てられるようになりました。進学や就職で故郷を離れ、都市部で家族を持った方が、地元にある代々継承しているお墓とは別に、自分のお墓を建てるようになったのもこのころです。「お墓を建てるのが当然」という時代が到来し、全国に多数のお墓が作られていったのです。しかし、価値観の多様化や少子高齢化を背景として、現代のお墓事情は少しずつ変化しています。

お墓の無縁化

少子高齢化や核家族化が進み、「ふるさとに代々継承しているお墓があるが、遠方に住んでいてなかなか手入れができない」「夫婦二人で承継者がいないため、お墓を守ってくれる人がいない」というケースが増加しています。また、長男や長女が家を継ぎ、家名を継承していくという「家制度」も、家への帰属意識の変化に伴い現代では、絶対的なものではなくなりました。お参りする方が途絶えたお墓は荒れてしまうので、いずれは墓地を管理する寺院や自治体が、「無縁墓」として撤去するしかありません。無縁墓になるのを防ぐ手段として、生前にお墓を撤去して更地に戻す「墓じまい」や、最初に一括して支払うことでご遺族に代わって供養をする「永代供養」、墓じまいを済ませた後で、現在の自宅から近いところに引っ越しをする「改葬」といった施工も生まれています。

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多様化する葬送へ弊社の『納骨師』としての想い

「永代供養」をはじめ「手元供養」「散骨」など継承者不足や価値観、社会の変化により多様化する葬送。弊社、舩越旭弘石材店の『納骨師』としての想いは、前記いたしました「日本人の心に根づいた先祖供養の精神」を未来に残していく事にあります。


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